骨折は2月22日、直後の2月26日のレントゲンには、骨折箇所にはっきりと線が入っています。治療方針は、型のようなものをつくり左足に型である固定具をつけていました。仕事でも革靴は履けずにランニングシューズを履いていました。2週間ほどは、片側だけの松葉杖での生活でした。運動は全くしていません。
2番目の写真1か月後にも骨折箇所に線が入っています。まだ型をつけていました。このレントゲンの2週間後の骨折から1.5か月後4月4日にようやく型を外しました。骨折した左足の中指を上に反り上げても痛くはなくなっていました。このころから、補強に加えてウオーキング、軽いジョグも開始しています。補強メニューはスクワット、横向きで寝て足を開いて上にあげる外転運動、同じく横向きで寝て、膝を曲げて膝を開く運動、腹筋、腕立て伏せ、背筋などを行いました。現在も週2回程度で継続しています。
3番目の写真、5月2日ですがまだ折れている線は見えていますが全体が新しい骨で白く膨らんでおり骨折箇所がついてきていることがわかります。2.5か月経過してこのころにはほとんど痛みはなくなっていました。東迎接骨院はかなり丁寧でリハビリは続きました。このころからジョグも10㎞を超えるようになり、5月末には20㎞程度のランニングも始めました。
3か月経過してから、6月からはスピード練習も復活しています。但しスピード上げ過ぎないようにキロ4程度(フルレースペースより10秒/km程度速いくらい)までにとどめています。
4番目の写真、4.5か月後このレントゲンで完治ということで通院生活がおわりました。実際には3.5か月から4か月経過くらいから本格的なスピード練習や25㎞ペース走なども開始していますので、回復には3.5か月かかったというのが実感です。
骨折のリハビリメニューとその効果
東迎接骨院では、治療は股関節に微弱電流を流す治療を10分、折れた左中指に20分超音波をあてる治療、そのほかは運動後療(うんどうこうりょう)というリハビリを教えてもらいました。30年前にはこのようなリハビリメニューはなかったのではないかと思いますが、10年前に腸腰筋を怪我したときは東迎接骨院でたくさんリハビリをしてもらうい、既に運動後療はありました。
その中でとくに効果的なメニューを動画にしました。
この運動は、最初は出来ませんでした。足がつってしまいうまくうごかなかったのですが、慣れてくると出来るようになります。小指、薬指側が動かせるようになります。着地のときに細かく小指、薬指側も使えるようになってきたと感じています。
底屈は、甲を伸ばす動き、背屈は甲を曲がった状態に戻す動きです。最初はゴムを使わずに行います。底屈は親指側から降りてしまったり、小指側から降りてしまったりとねじれてしまい難しいです。着地動作がまっすぐになる効果があります。
うち返し、後脛骨筋を鍛える運動です。外返し、腓骨筋を鍛える運動とセットで行います。最初はゴムを使わずに行います。うち返し、外返しともに足首以外が動かないように注意しましょう。後脛骨筋と腓骨筋が母子内転筋(親指の下と小指の下の横のアーチ)でクロスしてつながっているのですが、両方の筋肉をバランスよく鍛えることで着地の左右バランスが改善されます。
壁から20㎝程度、指先を離します。まっすぐ前の壁に膝をつけます。かかとが上がらない限りなるべく壁から指先を離します。かかとの周りの筋肉が動きやすく、着地がぐらつきにくく、安定します。
二つ目の動画、指先を右側、左側を向けて行う壁に膝をつける運動がとくにおすすめです。かかとが離れない程度に壁からの距離をとります。これらの運動はストレッチとは違います。いつも意識していない方向にかかとの周りを動かすので、なんというか、普段使わなくてもよい動きをランニングに取り入れられているように思えます。この運動は取り入れてから、くるぶしの周りが痛くなる事ははなくなりました。
まとめ
- 2019年度、充実したランニング生活を行ったつけが、2020年2月22日に回ってきました。左中足骨の疲労骨折です。その原因は、過度な練習、左足首のくるぶし周りが長期間腫れたまま運動を継続していたこと、左中殿筋が弱かったことなどだと分析しています。
- 骨折はギブスはしていないものの固定具をつけて、1.5か月完全休養、その後リハビリと補強を開始して、2.5か月後からジョグを開始して、3か月後からスピード練習やペース走も出来るようになりました。自分の感覚では完治まで3.5か月かかりましたが、レントゲンによる診断では完治までは、4.5か月ほどかかっています。
- 運動後療というリハビリメニューで足首回りが正しく動作して着地が乱れにくくなる運動をたくさん教えてもらいましたが、その中で効果を感じられるものをいくつか紹介しました。
以上(2020年8月17日)