中年ランナー、とくに50代になってからのランナーにとって一番怖いものは怪我です。怪我をすると長期にトレーニングができなくなります。元のパフォーマンスに戻るまでに時間がかかります。怪我をきっかけに元に戻れずに記録を追い求める競技としてのランニングをあきらめる人も多いでしょう。
逆に、怪我さえしなければ50代でもトレーニングを重ねていくことで自己ベストを出すことが出来ます。それだけに怪我には気をつけなくてはいけません。但しどのくらいの負荷で怪我をするかは、怪我をしないとわかりません。私の50歳から51歳までの1年間は、非常に充実したトレーニングが出来ました。
しかしそれだけに限界を超えている自分には気付かずにオーバーワークしてしまい、左足中骨折を疲労骨折でポッキリ折れてしまいました。そんなに速いペースで走っていたわけでもなく、兆候は感じることなく普通に練習していた最中でした。何か変だなという感触もあまりなかったので何故折れたのか驚きでした。
2019年度どれくらいの強度、頻度の練習をしたかは、こちらのフルマラソン、サブスリーから2時間55分キリまでの後半を参照ください。
https://runkodaira.com/running/subthree-to-2hour55min/
コロナが始まる直前の青梅マラソンまで本当に充実した1年でした。それだけにショックでしたが運が良いことにエントリした大会はすべて参加出来て2020年1月の勝田では、自己ベストも更新したので腐らずにゆっくり直そうと思えたことが本当に良かったです。
以下の流れで、西国分寺にある東迎接骨院での治療やリハビリメニューを紹介していきたいと思います。
- 左足中足骨の疲労骨折を予想できていたか?骨折の原因
- レントゲン写真に見る中足骨の骨折から回復まで
- 骨折のリハビリメニューとその効果
左足中足骨の疲労骨折を予想できていたか?骨折の原因
2019年5月の山中湖ハーフはもう一つでしたが、11月の成田ポップラン、大田原マラソンともにまずまず走りでした。練習の成果は結果に現れていましたが足首には不安がありました。
5月山中湖ハーフロードレースの翌週、5月31日に右アキレス腱をけがしていることに気づきました。年齢とともに反応が鈍くなり怪我だと気づくのはレースから1週間後でした。練習は継続していましたがペースや強度は落としていました。回復したころ8月22日に、左足首、くるぶしの周りが腫れていることに気づきました。その後、左足首に不安があるまま、練習していました。そんなには痛くなかったので運動強度も頻度も下げずに練習を継続しました。運動開始前に、足首を手で回したり、お風呂では足の指に、手の指を入れて前後させる運動などを行っていてケアをしっかりしていたつもりでした。2019年12月は勝田に向けて最後の追い込み練習、毎週2回のスピード練習を行うなど負担は増えていました。2020年1月勝田、2月青梅と酷使しましたがレース後に一週間程度のお休みで練習は継続していました。この間もずっと左足首は腫れたまま、しかし痛いというほどではなかったです。
東迎接骨院の見立ては、いろんな原因があるとしながら、左の中殿筋が弱いため着地衝撃を受けとめきれずに、左足首の負担が大きくなり、左中指の骨折に至ったという診断でした。「中殿筋で着地する」これは、着地を足首でも膝でもなくてお尻で受けることがランニングの基本でありいつも意識していることでした。ですので説明にはちょっと納得がいかなかったのです。
しかしベットの上で、膝を立てて、東迎接骨院の先生に膝を立てて座って膝を外側に倒すテストをすると右は耐えられるのも左が耐えられなかったので、左の中殿筋が弱いのは事実かと思いました。自分の解釈としては、以下の順番です。
- 過度な練習
- 左足首のくるぶしが腫れたまま運動を継続していたこと
- 左中殿筋が弱かった
と解釈しています。左中殿筋の弱さはあったのだと思います。中殿筋を鍛える運動は、2011年に東迎先生に教えていただいたのですがあまりやっていませんでした。スクワットや外転運動などを今は行っています。