小平市

小平市のゴミのゆくえ

投稿日:2019年10月15日 更新日:

小平市のゴミの行方についてまとめたいとおもいます。2019年4月から小平・村山・大和衛生組合で新しく東大和市の桜が丘2丁目に容器包装リサイクル推進施設が完成して稼働しはじめました。この施設では、容器包装プラスティックと、ペットボトルが中間処理されています。市街地に出来た施設ということもあり、反対運動もあり東大和市議会でもだいぶ議論があったのですが、完成して稼働し始めています。周囲への影響などについては、 いずれ改めて調査したいと思います。そして2019年4月から小平市の可燃・不燃ごみ・容器包装プラスチックの回収が有料化されました。有料化についてと、ごみの削減方法についての記事は以下をご覧ください。

小平市の家庭ごみ有料化と有料ゴミ袋代削減について

https://runkodaira.com/kodaira/garbage-charge/

小平市の西の市境にある中島町の「可燃ごみの焼却施設、不燃・粗大ごみの破砕・分類施設」、東大和市では、「容器包装プラスチック、ペットボトルの中間処理」、武蔵村山では、湖南衛生組合による「し尿処理」ということで、3市による分担体制が確立しました。

このブログを書こうと思ったきっかけは、石川県輪島市門前町大釜地区には、産業廃棄物最終処分場が建設される予定となっており、静岡県御前崎市でも産業廃棄物処分場建設の是非の住民投票が2019年12月に実施されることを知ったことです。いまだに大きな環境破壊や長期に渡る浸出水のモニタリングなどを伴う最終処分場の建設がすすめられている理由を知り、解決方法を考えたいからです。ゴミ削減、地球環境への負荷削減は、人類の課題です。まずは、身近な地元で情報収集しやすい小平市の現状を知ることで知識を増やそうと考えました。

本ブログでは、小平市の図書館で誰でも閲覧できる平成29年度 小平市一般会計決算付属書類および、小平市資源循環課でのヒアリングおよび、日本容器包装リサイクル協会の公開資料をもとに、可燃・不燃・粗大ごみおよび、資源の行方と、処理・回収費用、資源販売収入、などについて以下の内容でまとめたいと思います。

小平市の可燃・不燃・粗大ごみおよび、資源の行方の概要

小平市市報こだいら10月1日の家庭ごみ有料化・戸別収集特集号の2面記載の4月からの資源・ごみの流れの図をもとに作成したものです、費用を赤字で、収入を青字でいれています。

粗大ごみは、廃棄するモノによって回収手数料が決められており以前から有料でした。2019年4月以降は、可燃・不燃ごみ・容器包装プラスティックが有料ゴミ袋に入れて個別回収によって収集となりました。 なお、 40L に入る粗大ごみもを、燃やさないごみ(乳白色)大袋に入るものは、入れて捨てることが出来るようになりました。

  • 燃やすごみ(黄色) 大袋40L相当1枚 80円
  • 燃やさないごみ(乳白色)大袋  40L相当 1枚 80円
  • プラスティック製容器包装(青色)40L相当1枚 40円

図1は、2019年の4月以降の有料化の処理フローです。

図1.小平市のゴミ・資源回収の仕組み
市報こだいら10月1日の家庭ごみ有料化・戸別収集特集号の2面
赤い数字:平成29年度 小平市一般会計決算付属書類記載の費用
青い数字:資源循環課からヒアリングした収入

左上から、可燃ごみ、不燃ごみ、粗大ごみは、中島町にある小村大衛生組合ので処理されます。可燃ごみは焼却炉で焼却して灰にします。不燃ごみ・粗大ごみは、破砕、選別されて不燃物、可燃物、磁性体、アルミに選別されて可燃物は焼却炉で焼却して灰にします。回収できるごみは資源化されます。灰は日の出町の二ツ塚にあるたま広域資源循環組合の最終処分場でエコセメント化されます。2016年以降は、最終処分場で埋め立てされたごみはゼロとなっているそうです。これは小平市ほか、 たま広域資源循環組合で最終処分をしている多摩地区25市で実現されていることです。詳しくはこちらのブログを参照ください。鉄、アルミなど回収されて資源回収業者に引き取られ再資源化されます。粗大ごみのうち、優良な粗大ごみである家具や自転車は小川東町にあるリサイクルセンターのリプレにて、シルバー人材センターのメンバーによって再生されて良心的な価格で販売されます。下の写真は、2019年9月の小平市小平中央公園で行われた環境フェスティバルで販売されていたリプレで再生されて販売された椅子です。1脚2,000円で購入しましたが、シートもきれいに貼り換えられており大変気に入っています。

リプレで再生され商品化された椅子

 左の中段の資源は、 ペットボトル、容器包装プラスティック は、以前は小川東町のリサイクルセンターで処理されていましたが、2019年4月から 東大和市の桜が丘の容器包装リサイクル推進施設で処理されています。手選別されて圧縮梱包されて資源回収業者に引き取られ再資源化されます( 2019年4月から容器包装プラスティックは、40Lで1枚40円の有料化)。

左の中段のビン、カン、なべやかんなど金属類、スプレー缶、ライター、電池、蛍光灯、水銀体温計など有害性資源 (無料回収) 、紙パック (無料回収) などは小川東町のリサイクルセンターにて処理されています。ビン (無料回収) は、生ビンはリユース、リユース出来ないビンは、色別に分類しては破砕してカレットという形にして資源回収業者に引き渡されます。カン、なべやかん金属類 (無料回収) は、主にアルミと鉄に分類されて 資源回収業者 に引き渡されます。 紙パックも資源回収業者に引き渡されます。スプレー缶、ライター、電池、蛍光灯、水銀体温計など有害性資源もそれぞれ 資源回収業者 に引き渡されます。

ふとん、古着、カーテンなど布類 (無料回収) も 小川東町のリサイクルセンター にて引き取られて、資源回収業者引き渡され 良質のものは古着として販売されたり途上国に輸出されるなど再利用されています。カーテンなどは、有料粗大ごみを再生販売する際の椅子のシートなどに利用される場合もあるようです。剪定枝は5束までは無料ですが、6束以上は有料で回収されます。 小川東町のリサイクルセンター にて チップ化されて食物資源循環プロジェクト(生ごみのたい肥化)で使われます。

段ボール・雑誌・新聞など紙類は、そのまま資源回収業者に引き渡されています。

次に、可燃・不燃・粗大ごみの処理コスト、資源の回収コストや売買収入について見ていきます。2017年度の有料化される前の費用でまとめていますので、2019年の状況とは異なることご了承ください。

可燃・不燃・粗大ごみの処理費用、削減のためには?

小平市のゴミ処理全体のコストは、図書館にある一般予算決算付属書類の4.衛生費を見ると全体がわかります。2017年度については、市の職員の人件費を含まず、リサイクルセンターの建替、し尿処理費を除いて、可燃・不燃・粗大ごみ、資源、食物資源循環プロジェクト、広報、イベント、集団回収補助金など合わせて、約26.4億円の処理コストがかかっております。このうち、 可燃・不燃・粗大ごみ の処理コストが約21億円ほどかかっており70%以上を占めています。2019年度は、有料化、個別回収しているのでさらに費用は増えていますが、有料ゴミ袋の販売収入も増えているので、行政コストとしては大きくは変わらないと予想しています。今後も注目していきたいと思います。

次にゴミの量を見てみます。2017年度のごみ・資源あわせて50,357t あり可燃・不燃・粗大ごみで市の回収分で38,585t、資源は9,767tです。そのほか、集団回収という取り組みで回収された資源が2,005tあります。全部で50,357tのうち、可燃・不燃・粗大ごみが、 76%を占めています。 可燃・不燃・粗大ごみ ゴミを削減することが環境負荷削減の上で重要です。

可燃・不燃・粗大ごみの処理費用の内訳を見ていきます。

表1.2017年度 小平市の可燃、不燃、粗大ごみ量および、処理コスト

ゴミ 量(トン/年) 費用名目 費用(円/年) 収入名目 収入(円/年)
可燃 32,920 可燃・不燃ごみ、収集運搬業務委託 670,885,200 粗大ごみ回収費用 41,000,000
不燃 4,586 粗大ごみ運搬業務委託 44,745,696 事業系処理袋販売 92,000,000
粗大 1,079 粗大ごみ処理手数料収納業務委託(シール販売手数料) 5,237,990 収入合計 133,000,000
合計 38,585トン/年 粗大ごみ受付業務システム等賃貸料
(電話受付、インターネット受付)
12,439,656    
    事務系一般廃棄物処理手数料(*1)(袋販売手数料) 4,604,580    
    小村大衛生組合分担金 863,044,000    
    東京たま広域資源循環組合負担金 504,880,000    
    費用合計 2,105,837,122    

ゴミ収集・処理にかかる費用 (円/kg)

= (2,105,837,122 – 1 33,000,000)/ (38,585 x 1,000) =51.1円/kg

費用:平成29年度 小平市一般予算決算付属書類

収入:小平市資源循環課からのヒアリング

可燃・不燃ごみ、収集運搬業務委託 の約6億7千万円はゴミ収集業者に支払っている費用です。小村大衛生組合分担金は、約8億6千万円は、中島町にある焼却、破砕、分別施設の運営費用です。 東京たま広域資源循環組合負担金の約5億円は、主に焼却した灰をエコセメントに変える施設の運営費用の小平市の負担分です。この3つが圧倒的に大きい支出ですが、これらの費用はゴミの量に応じて負担額の割り当てが決まるため、ごみの量を減らすことが重要であることは言うまでもありません。

可燃、不燃、粗大ごみの中で可燃ごみが85%と、圧倒的に多く、このブログで小平市の調査結果を円グラフで示していますが、可燃ゴミのうち生ごみが45.5%を占めるというのがわかっています。生ごみを燃やさずに処理することが、ゴミ処理コストを下げることが重要なテーマであると言えるでしょう。小平市の食物資源循環プロジェクトは、生ごみと剪定枝をもとに、堆肥に変えるプロジェクトでとても良い取り組みなのですが、同じブログで、まとめの前の最後のパラグラフに記述していますが、1kgの食物資源(生ごみ)を回収する費用が130円/kg、処理費が43円/kg、資材(バケツなど)が10円/kgとなっており、焼却するよりも費用がかさんでいるため、1000世帯程度という実験レベルの取り組みに留まっています。

生ごみを個人レベルで処理することは難しいです。小平市は、食物資源(生ごみ)処理機器購入補助金も出しており、2017年度は51件の申請があったそうですが普及しているとは言い難いです。また小学校・保育園給食の食物資源の一次処理物33トンも堆肥に変える取り組みもしているようですが、やはり本質的な解決には遠いでしょう。

小平市内に食物資源(生ごみ)処理施設をつくって、 食物資源(生ごみ) の回収、処理、堆肥化して分配する仕組みをつくることで解決できる可能性があります。とくに回収コストを下げられるように市民が協力できるようなシステムをつくることが解決する道になると考えています。行政と市民が力を合せないと解決しないですが、実現の可能性はゼロではないと考えています。

資源ごみの行方、費用がかかるもの、販売できるもの

小平市の資源回収は、2019年4月に完成した東大和市の容器包装リサイクル推進施設および、小川東町のリサイクルセンターが分類、資源回収業者への引き渡しを担っています。紙類は、直接資源回収業者への引き渡ししています。

表1.2017年度 小平市の資源ごみ量および、処理コスト、収入

資源

量(トン/年)

費用名目 費用(円/年) 収入名目 収入(円/年)
紙類 5,444 リサイクルセンターの管理運営 12,172,025 紙類(雑紙、段ボール、紙屑) 66,000,000
古着・古布・わた・繊維類 894 資源選別・再資源化業務委託 131,661,136 ふとん、古布 6,000,000
アルミ缶 284 資源物収集運搬業務委託  287,362,080 アルミ 41,000,000
スチール缶 196 容器包装再商品化業務委託 1,008,340 鉄 4,100,000
金属類 78 トレイ等再商品化業務委託 8,269,844 ペットボトル  24,900,000
鍋・やかん 17 家電リサイクル法適用4品目不法投棄処理 140,447 合理化拠出金 2,000,000
ペットボトル 597 陶磁器リサイクル選別運搬再資源化業務委託 850,161 合計 144,000,000
生ビン 61 合計 441,464,033    
カレット(破砕したビン) 1,215        
白色トレイ 2        
プラスチック容器 679        
キャップ 9        
有害性資源 72        
陶磁器 5        
スプレー缶・ガス缶 35        
ライター 2        
小型家電 3        
牛乳パック 8        
優良粗大ごみ 24        
回収資源合計 9,625        
           
資源物(集団回収) 2,005 資源回収団体補助金 15,905,432    
    団体資源物回収業務委託 2,920,918    
           
食物資源(生ごみ)一次処理物 33 食物資源一次処理物収集運搬再資源化業務委託 1,458,972    
食物資源(生ごみ)モデル事業 61 食物資源循環業務委託 9,926,064    
剪定枝 48 剪定枝チップ再資源業務委託 3,472,778    
食物資源、剪定枝合計 142 剪定枝収集運搬再資源化業務委託 2,246,483    
    費用合計 17,104,297    

資源収集にかかる費用 (円/kg)

= (441,464,033 – 144,000,000)/ (9,625 x 1,000) = 30.9円/kg

集団回収にかかる費用 (円/kg)

=(15,905,432 + 2,920,918) /  (2,005 x 1,000) = 9.3円/kg  

食物資源(生ごみ、一次処理物も含む)・剪定枝、堆肥化にかかる費用(円/kg)

= 17,104,297 / (142 x 1,000) = 120.4円

なお、集団回収とは、自主的に資源を回収する地域団体の取り組みです。業者に直接引き取ってもらっている資源です。

費用:平成29年度 小平市一般予算決算付属書類

収入:小平市資源循環課からのヒアリング

資源は、30.9円/kgの費用負担です。食物資源(生ごみ)は、120円/kg。先の説明の 食物資源循環モデル事業実施報告書(2017年2月) による183円/kgよりコストが抑えられた計算結果になっていますが、剪定枝をすべて資源として計算していること小学校・保育園給食の食物資源の一次処理物33トンを含めたことで効率がよくなっていると思われます。集団回収とは、 自治会・子供会・高齢クラブ・マンション管理組合などによる資源の自主回収の仕組みです。集団回収は9.3円/kgとかなり効率が良い結果になっています。資源回収した団体には補助金まで交付されるメリットもあります。116団体へ15,905,432円支払っているので、1団体あたり平均13万7千円/年と、団体にとってもそれなりの利益になっています。詳しくは小平市のホームページを参照ください。行政が回収する資源と比較してここまで割安になる理由は、勉強不足でわかりません。今後も調査を続けたいと思います。

さて、資源のうち、有料で買い取ってもらっている資源もあります。

有料で引き取ってもらえている資源 — 紙類、 ふとん・古布 、アルミ、鉄、ペットボトルです。

それ以外の資源は、費用負担をして引き取ってもらっている資源になります。 なお、スーパーマーケットなどで白色トレイや透明プラスチックなどは無料で回収してリサイクルする仕組みとなっていますが、行政が回収すると有料、民間の回収では無料で行える仕組みも良くわかりません。 今後も調査を続けたいと思います。

資源の価値、容器包装リサイクル制度について

資源の回収の仕組みを知るためには、容器包装リサイクル法(以下、容リ法)と、公益財団法人 日本容器包装リサイクル協会の取り組みを理解する必要があります。

2019年現在の容器包装リサイクルの仕組みは、包装容器をつくっている事業者が、日本容器包装リサイクル協会経由で、再商品化事業者に実施委託料を払って、自治体により回収された資源(ペットボトルや容器包装プラスティックなど)を、再商品化する仕組みとなっています。 2006年6月に内容を改正された改正された容リ法で、2008年4月より施行されています。

図2.容器包装リサイクル、再商品化事業スキーム

容器包装リサイクル制度についてという資料によれば、特定事業者とは、 容器の製造事業者と、その容器をつかってお弁当や、飲料などをつくり販売する事業者です。 具体的な事業者は、容器包装リサイクル協会のホームページから公開されています。年度や素材や業種と都道府県を選択すると支払っている大手スーパー、コンビニ、飲料メーカーなどの名前が出てきます。 例えばセブンイレブン・ジャパンは、2017年度にペットボトルの再商品化委託料金として、約17億5千万円支払っていることがわかります。

ペットボトルの場合は、 再商品化委託料金は、 2017年度は、2円/kgとなっておりますので、500mLの飲料のペットボトルが30g程度なので、1本あたり0.06円ほど単価に乗っているはずで、最終的に消費者が負担しているのは言うまでもありません。

自治体(市長村)は、回収した資源(容器包装)を、容器包装リサイクル協会のアレンジの元、再商品化業者に引き取ってもらって、再商品化委託料金をもとに、再商品化業者がリサイクル(再商品化)する仕組みになっています。

容器包装リサイクル制度の対象となる容器包装は、 包装リサイクル制度についてという資料によれば、 ペットボトル、プラスチック紙容器包装(お弁当・惣菜の容器、レジ袋、パン・お菓子の袋、ペットボトルのキャップ、シャンプーの容器など)、ガラスびん(無色・茶色・その他に分類)、紙製容器包装となっています。

図3. 再商品化の対象となる容器包装

紙パック、段ボール、アルミ缶、スチール缶は最商品化の義務の対象から外れていますが 図3の注釈を読むとその理由がわかります。紙パック、段ボール、アルミ、スチール缶の4素材は、資源価値が高いためお金を払わなくてもリサイクルされるため除外とあります。すなわち市場の原理にまかせておけば、リサイクルされる資源が、 紙パック、段ボール、アルミ、スチール缶 であったということです。

小平市でも、 表2の 通り2017年度は、紙類は約66百万円/年、アルミは4,400万円 /年 、スチールは440万円/年の販売収入を得ていることからもその事実がわかります。

なお 表2の小平市の収入で、合理化拠出金の約200万円の収入というものがありますが、日本容器包装リサイクル協会 が説明があります。 容器包装資源のリサイクルが合理的・効率的に進められ、想定よりもリサイクル費用が少なく済んだ時には、その少なく済んだ分のうち半分を、事業者側から市町村へ資金を支払いする制度です。 容器包装資源 の排出を削減すれば自治体の合理化拠出金による収入が増える仕組みとなっております。

ペットボトルも表2で、約24百90万円で引き取ってもらっていますが、容器製造事業者と容器利用している販売事業者が 再商品化委託料金を払っているために成り立っているということになります。

容器包装リサイクル協会の公表している再商品化事業者の落札単価によれば、 ペットボトルと、紙はマイナスになっており、最商品化事業者は自治体から買いとっても再商品化がなりたつということを意味しています。

図4.容器包装再商品化事業者による落札価格

逆に容器包装とビンは、 容器製造事業者と利用している販売事業者が 再商品化委託料金によって再商品化しているのですが、自治体は資源を販売することは出来ずむしろ分類や破砕処理などに処理費用が発生していることになります。小平市の場合、表2のなかの資源選別・再資源化業務委託資源物収集、運搬業務委託、容器包装再商品化業務委託、トレイ等再商品化業務委託などの費用となりますが、詳しい内訳は小平市からヒアリング出来ておらずわかりません。

資源のリサイクル(資源のゆくえ)

さて、再商品化事業者によって、 ペットボトル、プラスチック紙容器包装 、 ガラスびん 、 紙製容器包装 はどのように利用されているのでしょうか? 包装リサイクル制度についてという資料に 詳しく説明が出ています。

図5. ペットボトル再商品化(リサイクル)のゆくえ
包装リサイクル制度についてという資料 より抜粋

有料で引き取られていくPETボトルは、ブリスターパック、繊維などによる衣類、自動車部品での利用、ペットボトルへの再利用、成形品など販売できそうな用途となっており、付加価値をもって売れそうなものに再商品化されているのがわかります。それゆえに有料で引きとってもらえるのでしょう。

図6.容器包装プラスチックの再商品化(リサイクル)のゆくえ
包装リサイクル制度についてという資料 より抜粋

容器包装プラスチックは、炉の原料とは燃料のことであり付加価値が低いことがわかります。再生樹脂、パレットなども再商品化価値が低いことが想像できます。回収された649,523トンのうち再商品化されるのは438,504トンと再商品化率67.5%と低いです。

図7.ガラスびんの再商品化(リサイクル)のゆくえ
包装リサイクル制度についてという資料 より抜粋

ガラスびんは、再びガラスびんとなっている割合が多いですが、資源を販売できないのは破砕処理費や、重いために輸送費がかかることなどが理由でしょうか。

図8.紙製容器包装の再商品化(リサイクル)のゆくえ
包装リサイクル制度についてという資料 より抜粋

紙については大部分が製紙原料となっており、再び紙になっています。

日本容器包装リサイクル協会のホームページは大変充実しており、再商品化(リサイクル)を義務付ける法律が機能して、再商品化(リサイクル)が進んでいるように見えます。しかし、冒頭で触れた大きな環境破壊をともなう最終処分場が輪島市や御前崎市が新たにつくられようとしているのは何故でしょうか?さらに調査をすすめないとわからないので、今回のブログではこのあたりまでとします。

まとめ

  • 小平市の可燃・不燃・粗大ごみは、小村大衛生組合の焼却・破砕処理されて、可燃物は、たま広域資源循環組合の最終処分場でエコセメント化、回収できる不燃・粗大は資源として回収されています。 可燃・不燃・粗大ごみ の処理コストは、51円/kgとなります。
  • 可燃ごみのうち、食物資源(生ごみ)は可燃ごみのうち45%をしめていて、生ごみを焼却しなければ処理コストは大幅に削減できる可能性があります。小平市では食物資源循環プロジェクトとして、生ごみと剪定枝から堆肥化する取り組みを行っています。しかし輸送コストが高いことから実験的な規模にとどまっています。今後の回収、処理の仕組みつくりが課題です。
  • 容器包装プラスチック、ペットボトルは東大和市の中間処理施設で、紙類は直接、ビン、かん、有害性資源などは、小平市の小川東町のリサイクルセンターで分別・処理されて、資源回収事業者に引き取られリサイクルされています。2017年度の資源収集にかかる費用は、30.9円/kgとなっています。
  • 自治会・子供会・高齢クラブ・マンション管理組合などによる資源の自主回収分として小平市の2017年度は、2,005トンを回収しており、その費用は補助金も併せて、9.3円/kgとなっています。
  • 資源のうち、 紙パック、段ボール、アルミ缶、スチール缶は再利用がしやすく市場の原理で買い取られて再利用される仕組みができあがっています。
  • 資源のうち、ペットボトル、容器包装プラスチック、 ガラスびん 、 紙製容器包装などは、容器包装リサイクル法によって製造事業者や、容器を利用して販売する事業者の負担によって再商品化(リサイクル)が義務付けられています。
  • ペットボトルは、ブリスターパック、繊維、自動車の部品などに再利用、容器包装プラスチックは主に燃料、一部樹脂、パレットなどに再利用、ガラスは主にガラスの主にびん原料、紙類も主に製紙原料として再利用されています。

以上(2019年10月16日)

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